「学校歯科医生涯研修制度」基礎研修
 併催 福岡県学校歯科医新任研修会
  平成30年度日本学校歯科医会、福岡県学校歯科医会主催の「学校歯科医生涯研修制度」基礎研修(併催 新任研修会)が、平成31年2月9日(土)14:50〜18:00の日程で、県歯科医師会館5階視聴覚教室において、65名の参加者を得て開催された。
 平瀬久義専務理事による司会進行の下、開会の挨拶で杉原瑛治会長は「今回の研修会が文科省・日本学校保健会・日本学校歯科医会が一体となったものであり、会費だけの問題で退会する先生には、今回のような細かな改正点などの新しい情報や知識の伝達ができなくなる」と担当校への不利益を危惧された。
 引き続き会長による研修1「学校歯科保健の概念を把握する」では、学校教育の目的と理念、学校保健の中の学校歯科保健の位置付け、役割、学校歯科保健計画、学校保健委員会、地域学校保健委員会について理解を深め、学校歯科保健活動の活動領域における「事後の活動」の重要性を強調された。
 研修2は、福岡県教育庁教育振興部体育スポーツ健康課保健給食係指導主事の薄井純一講師が「学校歯科保健における保健教育を理解する」と題し、保健教育の領域と構造(内容)、子供の発達段階に即した学校歯科保健教育のねらいや内容、学校における歯科保健教育の内容、健康診断の事後措置としての歯科保健教育などについて解説。その中で平成29年の学習指導要領改正による「保健教育」の用語の変更、学校歯科保健教育の事例や資料等が紹介された。「子供たちは校医などのプロフェッショナルの方の話に耳を傾けるので、価値付けをしてもらうことが重要」とアピール。さらに学校での学びを家庭の取り組みとリンクするために、保健だよりなどの有用性について述べられた。
 続く研修3「学校歯科保健における保健管理」は、福岡県学校歯科医会楠本俊司理事が担当し、定期健康診断の意義、就学時健康診断および臨時健康診断の意義、歯・口腔の健康診断、保健調査の意義、健康診断の基準などについて解説。改定に伴うCO(要相談)やう蝕多発傾向者の判定基準、喪失歯△の補助記号▲(福岡県方式)、学校歯科医所見欄の漏れを防ぐための記録者との打ち合わせなどを確認した。さらに平瀬専務理事よりローカルルールとして外傷・矯正治療中の子供に対しては、歯列・咬合は1に◯をつけ所見欄に「矯正治療中」と記載するよう付け加えられた。
 最後に研修4「学校歯科保健における組織活動を理解する」を福岡県学校歯科医会白木博繁理事が務め、教職員の組織・協力体制および校内研修の重要性、家庭およびPTAとの連携のあり方、地域の関係機関・団体との連携および学校間の連携のあり方、学校歯科医とかかりつけ歯科医との連携のあり方、学校歯科保健委員会・地域学校歯科保健委員会について学んだ。実際に講師自身が20年前に1年かけて取り組み実施した「フッ化物塗布」、7年前に実施した「あいうべ体操」は3ヶ月、「染色液を使ったブラッシング指導」等を説明し、「何かアクションを起こし、お互い信頼関係が持てるようになれば色々なことがスムーズに実行できるようになる。子供たちの笑顔のために皆さんのご活躍を期待します。」と述べられた。
 研修後に、学校管理下における根未完成歯の歯根破折の共済給付期間と健診結果の提出校を増やす策について質問があり、平瀬専務理事が回答。最後に福岡県学校歯科医会岡村博久学術委員長の閉会の辞の後、研修修了証が地区ごとに配布され散会となった。

 

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