令和元年度 歯・口の外傷及びマウスガード講習会

 令和2年1月18日(土)午後3時より福岡県歯科医師会館4階404研修室にて、福岡県学校歯科医会主催による歯・口の外傷及びマウスガード講習会を受講者5名(会員1名・非会員4名)にて開催いたしました。

 本講習会は、学校歯科医へのカスタムメイドタイプのマウスガードの啓発・普及に重点を置き、マウスガードの基本的知識、及び作製法の習得を目的としています。学校内での活動、特にクラブ活動において歯・口の外傷は増加傾向にあり、学校歯科医として外傷予防の普及活動や受傷した児童生徒への迅速適切な処置に関して、知識・手技を習得することは必須事項と考えられます。

 柳迫専務理事による開会挨拶の後、普及指導担当の松本理事より外傷時の対応・処置、マウスガードの役割、作製法など講義を行いました。例年よりも受講者数は少なめでしたが、講義後の熱意は例年以上で、多くの質問や補足説明のご提案を頂き、講義時間を少々延長してお話ししました。

 マウスガード作製実習においては、受講者に用意していただいた口腔内模型を用いて、実際に吸引式バキュームフォーマーを用いてカスタムメイドタイプのマウスガードを各々作製して頂きました。模型のトリミング、外形線の設定後、バキュームフォーミングを体験して頂き、模型からマウスガード作製の流れを理解して頂きました。受講者の方々はマウスガード作製時の疑問(年齢、性差によるプレートの厚さの基準、咬合時の前歯部、臼歯部の削合調整方法、また、各種目別のマウスガード作製時の留意点の差異など)を積極的に質問され、講義同様、予定時間を超過するほど熱のこもった実習となりました。

 実習終了後、杉原会長より受講者一人一人へ受講証の贈呈の後、マウスガード普及に関してさらなるご協力を頂きたい旨を述べられた後、無事閉会の運びとなりました。

 福岡県学校歯科医会 普及指導委員会では毎年、本講習会を実施しています。マウスガード未経験ながら興味をお持ちの先生方、どうやって作るのか?調整は難しいのか?技工所にどんな指示を出せばいいのか?など疑問点が多々あるのではと思います。

 まだ参加されていない先生方、是非1度参加されてはいかがでしょうか。